私は、結婚後、子どもが生まれてからも、ずっと仕事を続けて、何とか定年を迎えた。
女性が働きやすい職場ではあったが、まだまだ、途中で辞める人が多かった時代。
育児休暇なんてなかったから、産後8週間で職場復帰した。
保育園も少なく、狭き門、周りのいろいろな人を探して、面倒を見てもらった。
自分の身体も大変だし、お金もかかる。
まだ、若くて給料も安く、こんなに苦労するなら、仕事を辞めた方が良いと思った。

そうしたら、母が、今は、人を頼んで貴女の給料を全部使っても、仕事を続けなさい。
人生は長いのよ、子どもは大きくなる、
頑張って仕事をすれば、自分の年金も退職金も貰える。
目先の損得を考えてはいけない。
そして、かなり子育てを手伝ってくれた。

母の口癖は、「今を見るな、先を見ろ」だった。
母の言う通り、それは大変だったけど、仕事を続けて本当に良かったと思う。

私が好きなのは、「損して、得取れ」
以前書いたが、現役時代、忙しい時、定期的に部屋の掃除をプロに頼んでいた。
このお掃除の人は、初め2人で来ていて、帰りにお茶でも飲んでと一人千円づつチップ？を上げていたら、どんどん人数が増えて、
最後には狭いマンションの掃除に6人も来る(笑)
あっという間に、部屋はピカピカになるけど、
既定の料金は同じでも、チップ代が6千円は増えてしまう。
でも、時間が余るから、子供部屋のベッドメーキングやおもちゃの整理整頓まで、
サービスでしてくれた。
結局、お得なの。

チップは日本では、損だと、夫は絶対上げない。
目先の損得だけを考える人は、絶対、お金持ちになれないと、
夫を見ていると思うのだ(笑)