定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

定年後思い切った断捨離をして、住み替えも、夫と二人の小さな暮らしを楽しむ日々です。

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戦争の被害と加害を考えさせられる「羊は安らかに草を食み」宇佐美まこと著📚を多くの人に読んで欲しい

ウクライナとロシアの戦争に、心を痛めている人は多いだろう。
でも、決して他人ごとではない。
今は平和な日本でも、戦争はあったのだ。
忘れてはいけない!
今年は戦後77年、戦争を知らない人がほとんどになっている。


宇佐美まことさんの小説「羊は安らかに草を食み」は、
敗戦後、満州から10歳の幼い子どもだけで、日本に帰国するまでの想像を絶する悲惨な体験と、
ならび、戦争で加害者になった経験から精神を病む男の悲劇が描かれている。
戦争は終わってからも、長く大きな傷を残す。
今なお癒えない傷を抱える戦争体験者の物語でもあり、
人生の終幕にもう一度前を向く人々の物語でもある。
美しい書名と違う、重い内容だが、謎を秘めて、ぐいぐい引き込まれる。
戦争と平和を考える良い本だと思う。
出来るだけ、多くの人が読んでくださることを願う!


私の夫の義両親は、満州からの引揚者、戦後生まれの夫は、戸籍上は三男だが、
兄二人は、5歳と1歳で亡くなっている。
義両親は、何も語らず早逝したので、私は子二人が亡くなった状況は分からない。
生きて帰った義姉82歳は、幼かったからか、暢気なものだ
「満州では、大きな家に住んで、父は、現地の人を使って、凄く威張っていた、
戦争に勝って居れば、日本の領土が広くなって、ずっと良い生活が出来たのに」と言う。
気丈な義姉は、好きなのだが、この発言には、全く同調できない。


恥ずかしいが、義両親は、二人とも、日本では田舎の末っ子で(跡取り優遇の時代)
小学校だけで、奉公に出された。
日本での貧しい生活から、満州に行き、現地の人の家や土地を奪って、豊かになり、
有頂天で威張っていたとしか思えないのだ。


戦争は、何時の時代も、人間の欲、領土を増やしたい、豊かになりたいから起るのだろう?愚かだ。
どんな戦争にも、大義名分はないのでは?


そして、昨今の、対立や危機意識を煽る風潮を憂う人は多いと信じたい
戦争で問題解決にはならない
どちらかの国を完全に消滅させることなど不可能だからだ。
東西に分かれたドイツ、ベトナム戦争、今も分断されている韓国、北朝鮮の悲劇に
人間は、なぜ学ばないのだろう❓


最近、共感した、大先輩の素晴らしいブログをご紹介する
こちらも、是非読んでいただきたい。


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