定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

定年後思い切った断捨離をして、住み替えも、夫と二人の小さな暮らしを楽しむ日々です。

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着物より株券の方がかさばらなくて良いと言った母👵

去年亡くなった母は、なかなか変わった人だった。
自分の哲学と言うか価値観を持っていた。
それは、少し、世間の同世代の女性とは違っていた。


普通の見合い結婚だったが、男は顔だと、無職で条件が悪い父を選んだ(笑)
この父が、また変わった人で、私が生まれても無職だったらしい⁉
経済的に、凄く苦労したと思う
そのせいか、55歳で退職するのが普通の時代に、
元気なら働けと父を70歳まで働かせた。
(周囲の主婦仲間から、ご主人可哀そうと言われたそうだが)
おかげで、父は健康でボケもせず99歳の長寿を全うできた。


経済に強く、日経会社四季報を愛読して、
へそくりで株を買っていた。
父の少ない退職金をすべて使い、足りずにローンも借りて、
東京に建ち始めたマンションを買った。
(地方から東京に居る子ども用に)
父は普通のサラリーマン、決して高収入ではない。
退職金を大事に貯金していても、その後のインフレで価値はなかった。


父には、お金を自由に使わせたが、自分には質素だった。
教育費と、交際費は惜しまず、人付き合いは上手だった。
そして、周囲の友人たちが。着物や帯に散財している時に、着物が好きでなかったせいもあり、全く買わなかった。
私に言った言葉、「お前には、着物は残してやらないが、株券を残してやるよ、かさばらなくて良いだろう、それを自分の好きなものに使いなさい」
私は、着物を着ないので、母は自分の嫁入りの着物を、叔母達や、欲しいと言う人にどんどん上げてしまい、少しだけ残してあった。


私が結婚した時、タンスは引っ越しの邪魔だからと、代わりに現金で50万をくれた。
ちょうどJALパックが始まった頃で、ハワイの旅行が一人25万、二人でハワイに行けた。
1ドル360円の時代、私の初任給4万円


老後資金を増やし、良いホームに入ったが
子ども2人にも、しっかり残してくれた
つくづく、凄い人だったと思う。


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