定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

定年後思い切った断捨離をして、住み替えも、夫と二人の小さな暮らしを楽しむ日々です。

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高齢者虐待が起こる理由と対策🧓

超高齢化社会を迎える日本では、高齢者が自分らしく幸せに暮らせるよう介護や福祉の問題に真剣に向き合っていく必要がある。
しかし、家庭内や施設内での高齢者虐待は外部が気付きにくく、発見が遅れてしまう例も少なくない。
厚生労働省のデータによると、家族からの虐待はなんと年間1万7,000件以上もの事例があり、介護施設や居宅サービスの従事者によるものは年間約500件が報告されている。


さらに、「セルフネグレクト」も問題となる。
これは、本人が要介護状態にあるにもかかわらず、自分の体の健康維持を放置し、不健康なままになっている状態のこと。
虐待類型にはあてはまらないが、高齢者の尊厳が損なわれる。


虐待と聞くと身体的虐待をイメージしがちだが、本人の意志に反して財産を勝手に使ったり、毎日暴言を投げかけるという行為も虐待のひとつ。
心身にダメージを与え、人としての尊厳を傷つける行為は、すべて虐待と言える。


⾼齢者虐待の要因は、以下のように多岐にわたる。
⽣活苦
希薄な近隣関係
介護者の社会からの孤⽴
⽼⽼介護・単⾝介護の増加
介護者のニーズに合わない介護施策
介護疲れ
⻑期にわたる介護ストレス
介護に関する知識不⾜
認知症による⾔動の混乱
⾝体⾃⽴度の低さ


家族の介護では、悩みや問題は多く、精神的・心理的な労苦から介護うつに陥る人も多くいる。
さらにその介護うつによるストレスが増大することで、高齢者の虐待につながっているケースも多い。
私が、身近に見たケースもそうだった。
“うつ”は日本人の10人に1人が発症するともいわれている一般的な病気であり、きちんとケアをしないと自ら命を絶つこともある怖い病気だ。
2005年厚労省が行った調査では、介護者の4人に1人が介護うつ状態にあるという驚くべき実態も報告されている。


この原因は、ストレスや経済的負担、肉体的負担、孤独、燃え尽き症候群などと言われている。
特に家族の介護を自宅で行う場合だと、常に介護を必要とする家族を優先して自分自身を犠牲にしてしまうことが多くあり、介護うつを発症する理由のひとつとなる。


その解決策を考えるうえでのポイントになるのが、
「介護の場に多くの人に関わってもらうこと」
理想は、介護スタッフはもちろんのこと、兄弟姉妹や親せき、信頼のおける友人などを巻き込んで介護のシフトを組み、
「チーム」で介護に対応していくと、介護負担を分散でき、虐待に至るリスクを減らせるのだが。
現実は、厳しい。


経済的な負担は発生するが、有料老人ホームなどの高齢者向け施設に入居してもらうという選択肢が、虐待を未然に防ぐという点では、一番現実的で有効だと思う。


<参考>https://www.minnanokaigo.com/guide/care-trouble/elder-abuse/

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