定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

定年後思い切った断捨離をして、住み替えも、夫と二人の小さな暮らしを楽しむ日々です。

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『今度生まれたら』内館牧子著を読んだ📚


図書館で借りた本「今度生まれたら」を読んだ。
「すぐ死ぬんだから」の内館牧子さんの本だから、面白くて、すぐ読める。


70歳になった佐川夏江は、夫の寝顔を見ながらつぶやいた。
「今度生まれたら、この人とは結婚しない」
夫はエリートサラリーマンだったが、退職後は「蟻んこクラブ」という歩く会で楽しく余生を過ごしている。
2人の息子は独立して、別々の道を歩んでいる。


自分の人生を振り返ると、節目々々で下してきた選択は本当にこれでよかったのか。
進学は、仕事は、それぞれ別の道があったのではないか。
やり直しのきかない年齢になって、夏江はそれでもやりたいことを始めようとあがく。

夏江は70歳を迎えた今、結婚生活に不満を抱いている。
 「この人と結婚していなければ、別の人生があったんじゃないか」と。
 夫とは職場結婚、 夫は同じ職場のエリート社員で、必死の思いで射止めた理想の男性だったのに、ある事件でエリートコースを離脱してしまい、退職。
その後夫は驚くほどのケチになり


この本の出版に当たり、内館牧子さん(夫じじと同年)がインタビューに答えています。


もし、私に娘がいたら、結婚してもパートナーと同じくらいの経済力をつけることは、絶対に伝えます。
『今度生まれたら』に書いたけれど、特に女性は経済力を持っていることでより自由になれる。
私たちの世代までは経済力がないことで夫と別れることができず我慢してきた女性が多いですから。
何も夫と別れろということではなくて、経済力が生む自由を手にしておく方がいいと思うんです。
これは、私に、亡母が強く言ったこと。
反発しながらも(何でこんなに苦労するのだろうと思いながら)結果そうなった私(72歳)
今更ながら、母に感謝している。


そして作者は言う
『今度生まれたら』を書きながら、「今度生まれたら」と考えることは「今の自分をどうするか」だと気付きました。
その通りだ!



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