定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

定年後思い切った断捨離をして、住み替えも、夫と二人の小さな暮らしを楽しむ日々です。

PVアクセスランキング にほんブログ村

負の気持ちは、ひとりよがり⁉西條奈加さん📚

直木賞作家西條奈加さんの『婿どの相逢席』を読んだ
(図書館の予約で)
新聞の書評が良かったので。


小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助が、相思相愛のお千瀬に請われて6代続く老舗仕出し屋「逢見屋」の入り婿となった。
逆玉の輿と周りには羨ましがられたが、
待っていたのは・・・・



親子や夫婦など、いくつもの“家族の物語”が描かれる。
心温まる物語で、さらっと読める。
だが、中に、とても良い言葉、印象に残ったところがあったので、ご紹介。
鈴之助の兄、お気楽な変わり者の三男の言葉


「怒り、悲しみ、迷い、苦しみ、この手の負の気持ちには、まったく同じに通ずるものがある。何かわかるかい?」


「どれも、ひとりよがりってことさね」
「物思いは、どんなに訴えたところで、まったく同じ思いを相手が抱えてくれるわけじゃない。まあ、当人がすっきりするなら、吐き出すのも悪くはないがね」


その通りだ、親子、兄弟、まして他人の夫婦、相手に、負の気持ちをぶつけても、通じないのは当たり前だ。
なんで分かってくれないのだろうと、思い悩むのは馬鹿らしい⁉



逆に、他人と共有できる感情は?
「笑いだね」
なるほど⁉


読後、この部分が凄く印象的で、さすが作家さんと思った。
読書っていいですね。


皆さんのブログを拝見して、多いのは、同年代の主婦の方に多い、悩み?
子育ても終わり、定年後の夫と二人暮らしになって、なんだか気持ちがすれ違う
共通の趣味もないし、話題もないとの嘆き。

でも、私は、それが当たり前だと思う。
相手のすべてを理解する、自分も理解して欲しい⁉
それは、不可能なのでは?
だって、別の人間です!
いいえ、うちは上手く行っていますと言う方は、
そう信じたい?
そう思い込んでいるだけかもしれない❓


私は、夫婦は、ほんの少しでも、共感できるところがあれば、それで良いと思っている。



×

非ログインユーザーとして返信する