定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

定年後思い切った断捨離をして、住み替えも、夫と二人の小さな暮らしを楽しむ日々です。

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「姑の遺品整理は、迷惑です」垣谷美雨著を読んで📚

「姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。
業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか自分で遺品整理をしようとするが、
あまりの物の多さに立ちすくむばかり。
片付けられない姑を恨めしく思いながら、仕方なく片づけを始める」

これはよくある話


古新聞紙やダイレクトメールが大量にあり、お菓子の空き箱が取ってある、
貰い物の食器やタオルが押し入れにぎっしり。
何十年分の衣類、客用布団。
醤油や油、食品の買い置きの山。
全く私の実家と同じ(笑)
著者は経験者か?取材が凄い?



だが、ただの片づけ本ではない。
人の生き方を考えさせられるのだ。
見事に身の回りを始末して、何も残さず、自制心が強く立派だった実母
沢山の物を残して、迷惑を掛けられた姑
自分にも厳しく、それゆえ周りの人にも厳しかった実母
感情的で腹が立つ事も沢山あったが、人間味があり周りの人に好かれていた姑
対照的な二人が出てくる。


人の生き方は、みな違って、それぞれ、良い所も悪い所もある。
どれが一番良いと言うことはないのだ。
その人の考え方、性分というのは、違うのだから、自分の生き方を押し付けてはいけない。
人は、どうしても、自分の価値観を基準にしてしまう
私ばばも、改めて、反省し、考えさせられた。


そして、仲の悪かった母を引き取って世話をすることにした友人
夫のDⅤから逃れてきた母子
忙しく働く両親を一人で待つ子ども
色々な問題を抱える家族も描いている。
(私は、現実に、どこの家にも問題はあると思う、何もない家庭なんて、かえって気持ちが悪いと思っている)


軽く読めるが、面白いだけでなく、深い良い本だった。
小難しいカッコ良い本よりも、軽く読ませて笑わせる本の方が中身がある?


私自身は、実家の片づけに大変な苦労をしたから、自分はなるべくモノを減らしたい。
そして、私の母は、実母さんと姑さん、二人を合わせたような人だった⁇
なかなか、手強い人でした。
周りは大変だった?
弟の嫁さん(義妹)は、母のことを敵と言った、敵の形見は何も要らないと!
私が見繕って渡したら、投げ返した。
(実際投げはしないけど、その勢いよ)
遺産は喜んだ?(笑)
私も、母には、随分、嫌な思いもした。
私はいつも思うのだが、愛憎両方あるのが人間関係?
愛だけ、憎だけというのは?
だから、手放しで、母親を素晴らしいと言える人が羨ましいと言うか、信じられない!


改めて、母を思い出して、う~ん、自分も母に似ているかも❓
どうしよう⁉


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