私ばばは、３８年の勤務を終え６０歳で定年を迎えた。
専業主婦になって、１０年経った今でも、毎日、なんて幸福なんだろうと思っている。
だって、１日２４時間が１００％自分のもの、自由な時間なのです。

私の場合は、子ども達は独立していたし、私の定年を待っていたかのように介護が必要になった両親も、経済的には自立、故郷での施設入居を選んでくれたから、恵まれていたとは思う。

それでも、用事はあるし、暇ではなかったが、時間の余裕があるのはストレスが溜まらない。
仕事と違い、自分の都合でスケジュールを管理できるからだ。

そして、家事は完全に、自分の好きに出来る。
（だから、異世代の同居は避けたい）
食事だって、少しは夫の好みも考慮してやるけど(笑)
自分の食べたいものを優先できる
（作るのは自分だから）
良く、定年後の夫のお昼問題（作るのが面倒）が言われるけど
自分だって食べるでしょう？
夫には、ついでに作って上げると思えば良いし、作りたくない時は、外に行ったり、既製で便利なものが沢山ある。

家のインテリアも、掃除のやり方も、洗濯だって、決定権は妻がほとんど。
つまり、家のことは、自分で決められる。
（疲れたからと休むことも出来る）

仕事は、そうはいかない、相手がある、上司、同僚、後輩にも気を遣わなければならない。（仕事をしていると、嫌な奴なんて山ほど居るから、姑や小姑なんて可愛いものだ）

それは、主婦の仕事、子育ても、親戚付き合いも、家事も大変だ。
でもね、すべて経験したばばが、つくづく思うのは、やはりお金を頂く仕事ほど、大変なものはない。
嫌なことに沢山耐えて、やっと定年を迎え、働かずに生活できる年金生活を手に入れたのだ。
（仕事の喜びもあったけど、男性よりは家事育児の負担が多い共働きはとても大変だった、今ほど制度が整っていなかったから）

時間も、精神も、お金（これが大切）も、１００％の自由を手に入れることができる定年後って、なんと良い時代だろう
「定年バンザイ！」

もう、誰にも遠慮せず、好きなことをして
（何もしない選択肢だってある）
楽しんで良いのだから。